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北海道の酪農王国・十勝で、風土に合った酒造りを行うのに
乳製品とのペアリングを考えるのは、とても大切。
国内で生産されるナチュラルチーズのうち6割以上が十勝で生産されています。

碧雲蔵「十勝」の創業から4年、チーズとの相性を考えた
山廃仕込みによるお酒をご案内いたします。
山廃仕込みは、天然の乳酸菌を含め、さまざまな微生物のもとで育った酒母ならではの、
適度な酸や深い味わい、濃醇なコクがあります。
しかし、同じ山廃仕込みであっても、造りや麹で全く異なる味わいのお酒になります。

出来上がった2種類のお酒を、チーズに造詣が深い皆様に
チーズとのペアリングで試飲していただきました。
お飲みいただく際の参考にしていただき、是非お楽しみください。




「十勝」 with Cheese Yellow



料理家
真藤 真衣子さん
一口目のアタックがカシューナッツのようなニュアンス、山廃純米らしい乳酸菌由来の穏やかな酸と、柔らかな口当たりでグリュエールチーズを使ったグラタンや野菜のグリルにパルメザンチーズをかけたり、ラクレットなど、相性が良いと思います。お燗して口中でチーズがとろける感じも味わっていただきたい。
チーズのこえ代表
今野 徹さん
穏やかなお酒であわせやすく、白カビ系がダントツあう。ダブルクリームのクリーミーなもの、チーズのこえオリジナルの「白かび柚子胡椒チーズ」との相性は抜群。ブルーチーズに蜂蜜をかけたものとあわせてもよし(ブルーそのままだと負ける)。穏やかなセミハードなどもよし。モッツァレラとわさび醤油、リコッタに塩胡椒したものとあわせてもよい。
世界最優秀
フロマジェコンクール
2021年3位
長原 ちさとさん
ほのかにブドウやメロン、桃などの香りが漂い華やかでフルーティー。心地よい酸味を感じられるこちらの十勝with Cheese Yellowにはほのかに酸味を感じるCheddar(age 04 Cheddar)やパイナップルの香りを感じるパルミジャーノ•レッジャーノ、酸味のバランスが良いクリームチーズ、白カビチーズがよく合います。後味スッキリ余韻が華やかなペアリングを是非お試し下さい!
KAMIKAWA
KITCHEN
松丸 瞳さん
柔らかな酸とフレッシュな味わいは、ミルク感が前面に出るタイプのチーズがよく合うと思います。常温ならマイルドなセミハード、冷やしてモッツァレラやリコッタと合わせるなど、お酒の温度帯によっても楽しめそうです。



「十勝」 with Cheese Blue





料理家
真藤 真衣子さん
白麹の山廃純米は柑橘などを思わせるエッジの効いた酸の個性があり、2年熟成のニュアンスも感じられ、ドライでワインを飲む感覚で日本酒ビギナーに気楽に飲んでいただきたい。チーズに合わせるお酒ですが、チーズパスタや、青魚のハーブグリルなどにレモンを添えるようなニュアンスで一緒に合わせても欲しい。
チーズのこえ代表
今野 徹さん
酸味、乳酸感を感じるお酒。燗にすると酸味が引き締まってキューっとなる。チーズは、ウォッシュのなかでも偏屈なやつがよい。味噌漬けチーズや海外製の山羊ハードはあう。あとは、焼きチーズ(プロボローネ、カチョカバロ)。山羊じゃないけど、山羊チーズの製法(酸凝固)の熟成タイプは(チーズのこえオリジナルでつくっているsec(セック)タイプのもの)は最高にあう。
世界最優秀
フロマジェコンクール
2021年3位
長原 ちさとさん
ヨーグルトの様な爽やかで甘酸っぱい香り、口に含むと淡麗な味わいながら後味に甘さを感じるキレイなお味。こちらの十勝 with Cheese Blueには、冷やした場合は酸凝固タイプのシェーブルチーズやフロマージュブランなどのフレッシュチーズ、常温の場合はチーズの表面をウォッシュしているラクレット(age 02 Raclette)、ブルーチーズと合わせると塩味をまろやかに包んでくれるペアリングになります。是非お試し下さい!
KAMIKAWA
KITCHEN
松丸 瞳さん
シャープな酸味が冷涼な地域の白ワインを思わせる印象のお酒。酸凝固タイプの熟成チーズや、フレッシュタイプなら少し酸味のあるフロマージュブランなどがとっても合いますね。


ご協力ありがとうございました

  • 真藤 舞衣子 Maiko Shindo


    発酵研究、料理家:会社勤務を経て1年間京都の禅寺で生活、パリのリッツエスコフィエでディプロマ取得。主に発酵料理を得意とし和洋中、お菓子、パンなど幅広い。書籍、雑誌の他、料理教室や食育や酒育活動、講演、レシピ、 商品開発、テレビのコメンテーターやラジオのパーソナリテイなどでも活躍中。著書に「和えもの」「発酵おつまみ」「つくりおき発酵野菜のアレンジごはん」など多数
    Instagram:@maikodeluxe

  • 今野 徹 Toru Konno


    1976年北海道生まれ。帯広畜産大学大学院修了後、北海道庁農政部、農林水産省に勤務。2015年5月に退職。8月に「100年続くものづくり、1000年続く地域づくりをともに考える」ことを掲げ、「株式会社FOOD VOICE」を設立。同年11月、北海道のチーズ工房とともに「北海道ナチュラルチーズ・コンシェルジュ チーズのこえ」をオープン。2019年には、こちらも全国の野菜生産者と産直八百屋「野菜のちから」を立ち上げ。2023年には、東京で初めて北海道のミルクで発酵バターをつくるバター工房「バターのといき」を設立。
    http://food-voice.com/

  • 長原 ちさと Chisato Nagahara


    北海道・芽室町出身。チーズ工房「TOYO Cheese Factory」取締役。チーズ、ワイン、日本酒の検定講師。2021年日本最優秀フロマジェ選手権優勝。世界最優秀フロマジェコンクール2021年第3位。日本チーズアートフロマジェ協会認定「フロマジェ」の道内第1号資格者。その他、C.P.A.認定チーズプロフェッショナル等多数の資格を持つチーズのプロフェッショナル。
    https://age-2020.com

  • 松丸 瞳 Hitomi Matsumaru


    東京農業大学応用生物科学部醸造科学科卒業。デンマーク、フランス、イタリアの牧場でチーズ作りを学ぶ。帰国後、東京でチーズ作りを行うが、1つのチーズを大量生産ではなく作りたい、地域の人に食べてもらう町のパン屋さんのようなチーズ屋さんをやりたいとの思いで、今春より上川町KAMIKAWA KITCHENに入社、チーズ作りを行う。